旅行で運がよくなる。
そんな話を聞いたことはありますか?
「吉方位旅行」と呼ばれるものには、いくつかの考え方があります。
たとえば「九星気学」、それから「風水」。
どちらも「いい方角へ行くと運が開けるよ」というのは共通していますが、内容を見ていくと、けっこう違いがあります。そして実際、どちらを信じればいいのか、私は途中で迷子になりました。
今日はその体験もふまえて、ちょっとこの2つの違いや、モヤモヤしたポイントをまとめてみます。
■ 九星気学の吉方位旅行
まずは「九星気学」。
これは生年月日から「本命星」という星を出して、その人にとっての吉方位・凶方位を見ていく占いです。
旅行のときは「年盤」や「月盤」と呼ばれるものを使って、「今年はどの方角が吉か?」を調べるんですね。
たとえば「今月は北東がいいですよ」とか「西は避けてください」といった具合に。
その方角へ出かけることで、「運が動く」とされています。
…が。
この九星気学、家族で旅行するときに少し困ることがあります。
それぞれの「本命星」が違うため、家族全員が同じ方角を吉方位にすることが難しいのです。
私も何度か調べたのですが、「私は東、夫は西、子どもは南が吉」となると、どこに行けばいいんだ?状態に。
さらに、「〇泊以上じゃないと意味がない」とか、「出発時刻は〇時〜〇時の間」とか、ルールが細かい。
たしかに「徹底してやる」ことで効果が出るのかもしれないけれど、旅が楽しくなくなるのは本末転倒だなとも感じてしまいました。
■ 風水の吉方位旅行
次に「風水」。
風水では、家の中心から見た方角(宅卦・宅の向き)をもとに、吉凶を見ていきます。
つまり、「自分の生年月日」ではなく「住んでいる家の方角」が基準。
この方法のいいところは、家族全員で同じ方位に行けること。
家を中心に見て「北西が吉方位」と出れば、みんなで北西に出かければいい。
おおらかでわかりやすいです。
ただし、風水も一筋縄ではいきません。
家の立地、玄関の向き、土地の気の流れ、いろんな要素が絡むので、正確に出そうとするとプロの鑑定が必要なケースも。
また、風水にも流派があって、解釈がバラバラなこともあります。
■ 両方見ると、方角が真逆になることも…
実際に、私は九星気学と風水の両方で吉方位を調べてみたことがあります。
その結果。
風水では「北西が吉」なのに、九星気学では「北西が大凶」。
…えっ、どっち信じればいいの?と、軽くパニック。
占いをやればやるほど、「結局どこにも行けなくなる」という、本末転倒な状況。
■ 結局、どうすればいいのか?
悩んだすえ、私はこう思いました。
「地球は丸い。行きたいところへ行けばいい。」
占いの世界では「方位」はたしかに大事とされています。
でも、自分が「行ってみたい」と感じる場所、
空が広くて、風が気持ちよくて、心がほっとする場所。
そういうところこそ、自分にとって「吉方位」なんじゃないかなと思うんです。
ある風水の先生も、こんなことを言っていました。
「結局、自分の感覚が“ここいいな”と感じる場所へ行きなさい」って。
その言葉が、妙にしっくりきました。
■ おわりに
もしあなたが「吉方位旅行」に興味があるなら、まずはゆるく取り入れてみてください。
ガチガチに考えずに、「気分がいい場所を選ぶ」という感覚を大事にしてほしいなと思います。
占いに振り回されず、旅を楽しむこと。
それこそが、最高の「開運」かもしれません。
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