🌿チェンマイにて。タイの人々と「占い」という日常の風景

——みんなは何曜日生まれ?調べてみよう。ちょっとおもしろいかも。

タイ・チェンマイで過ごした数日間。
朝のカオソーイ、午後のマンゴー、静かな寺院。
その穏やかな時間のなかで、ふと気づいたのは——
「占いがとても自然に暮らしの中にある」ということだった。

たとえば、寺院では曜日ごとの仏像が並んでいる。
タイでは「生まれた曜日」がとても大切にされていて、自己紹介では「何曜日に生まれたの?」と当たり前のように聞かれる。
そして、自分の曜日の仏像に手を合わせ、ラッキーカラーの服を身につけるのは日常の一部。
それは“運気アップ”というより、**“心を整える暮らしの習慣”**に近い感覚だ。

私が「月曜日生まれ」と答えると、すすめられたのは「プラ・プッタループ・ハーム・サムトーン」という仏像。
右手を上げて静かに争いを鎮める立像で、感情の起伏に左右されやすい人にとっては“冷静さ”を取り戻す守り神。
「黄色を身につけて、心を落ち着けて行動するのが吉」と聞いて、
信じていないはずなのにちょっと嬉しくなって、
思わずその場でマンゴーをパクリ🍋笑。


💼 占い=心のサポート。ビジネスマンもごく自然に

タイでは、占いは「特別な時にだけ」するものではない。
迷いがあった時、決断の前に、突破口を探す手段として占いを選ぶ人が多い。

たとえば、バンコクのビジネス街では、昼休みに会社員たちが占い師の元へ足を運ぶ姿もよく見られる。
特に男性が、仕事の選択や契約のタイミングを占ってもらうことも珍しくないそう。
“感情”というより“戦略”のひとつとして、
占いが自然に生活とビジネスの中に取り入れられている。


🔮 占い師も多種多様。カードも星も、現代的に

占いのスタイルもいろいろ。
誕生日や時間から宿命を読み解く占星術、タロット、手相——
なかにはオンライン占いもあり、SNS経由で予約する人も多い。

チェンマイでは、街角で占い師を見かけることはあまりなかったけれど、
人気の占星術師に2時間じっくり見てもらった友人は、
「昇進すべきかどうか」で悩んでいた表情から一変、
すっきりとした笑顔で戻ってきたのが印象的だった。


🕊️ 固まっていた思考が、ふっとほどけた日

長く働く中で、気づけば視野が狭くなっていた私自身。
おしゃれなカフェでノマドたちが自由に働く姿を見て、
ふと立ち止まりたくなった。

気軽なマッサージ屋さんで出会った人とのやりとりも、
何気ない会話にやさしさと知恵が詰まっていて、
「この街に来てよかった」と心の底から思った。

占いを通して話を聞いてもらうこと。
自分の生まれた曜日を知って、仏像にそっと手を合わせること。
それは“答えをもらう”というより、“思考をほどくきっかけ”なのかもしれない。


チェンマイの空気のなかで、私はまた歩き出す準備ができた。
さて、あなたは何曜日生まれ?調べてみると、ちょっと面白いかも。

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この記事を書いた人

旅と占いヲタク。趣味は旅行プランを考えること。新しい自分の発見のお手伝いをしています。

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