人の手は、脳と深くつながっている。
私が手相を「ちょっと科学的かもしれない」と思ったきっかけは、手の形や線が、その人の行動の積み重ねによって変化していくことを知ったからだった。
脳から送られた信号は、毎日のしぐさや動きになって手に表れ、それが繰り返されるうちに、その人の手が形づくられる。だから、不登校の子どもの手を見ると、生命線や感情線が薄くなることもある。
右手は左脳、左手は右脳とつながっている。つまり、両手の手相が違う人は、多才な傾向がある。一方で、左右で似た手相を持つ人は、誠実で真面目な人が多い。
そして何より面白いのは、行動が変わると手のふくらみや線が変わること。これはもう、手相が「運命」ではなく「変化するもの」だという証拠じゃないかと思う。
4000年にわたる統計が蓄積された占いの世界。けれどそれは、ただの迷信ではなく、人間の行動と脳と体の関係を映し出す記録のようにも見える。
手は、脳のメモ帳。
あなたの手には、どんな思考や行動が書かれているだろう?
コメント