1|家族のぬくもりが香る朝カフェ:Pegasus Café


チェンマイ旧市街の北、静かな通りにあるカフェ付きの宿泊施設「Pegasus Café & Roastery」。 朝になると、旅好きでコーヒー好きな人たちがふわりと集まってくる。
お母さんは朝食の準備で忙しく、お父さんは週に一度、水曜日に焙煎をする。 その日はお休みなので、ちょっと特別。家族の手がかかった小さな空間に、どこかほっとする安心感。 静かな庭、やわらかな朝の光、カップに注がれたコーヒー。


ここで飲んだ一杯のコーヒーが、旅のはじまりにそっと寄り添ってくれた。
☆ コラム:チェンマイとコーヒーの関係
実はチェンマイ周辺は、タイでも有数のコーヒー豆の産地。 ドイチャンやドイサケットなどの山岳地帯では、 少数民族の村と連携したフェアトレードのコーヒー生産も広がっている。
飲む人だけでなく、作る人にも物語がある。 街中にはその物語を静かに伝えるようなカフェが、点在している。
2|時間が止まる午後:137 Pillars House のアフタヌーンティー
グラブを呼んで向かったのは、美しい2階建ての邸宅「137 Pillars House」。



女性ドライバーの運転はとても丁寧で、車内も清潔。 ほのかに漂う香りが心地よくて、道中すら思い出に残る体験になった。
そして着いたのは、まるで物語の中の舞台のような場所。
白いレースの装飾、艶やかな床、緑に囲まれた静かな庭園。 まさにその庭の中で、青磁の器に並べられたスイーツとお茶をいただく。
ゆっくりと流れる午後の時間。 チェンマイの午後が、こんなにも優雅だなんて思わなかった。
3|静と熱が交差する場所:Nimmanエリアの午後


夕方、ニマンエリアへ。 おしゃれなカフェ「GRAPH One Nimman」で、グラスに注がれたコーヒーを味わう。 静かで洗練された空間は、旅の疲れをほどいてくれる場所だった。

でも、お店を出た瞬間に目の前に広がったのは── バイクと車の音、通りを埋め尽くす若者たちの笑顔と声。
まるで都市のエネルギーがそのままぶつかってくるような感覚。
静けさと熱気、洗練と雑踏、その対比が心に残った。
♥ 素朴だけど心を動かす:チョコとの出会い
その帰り道、ニマンのはずれの通り沿いで、ふと見つけたチョコレートショップ。
派手さはないけれど、紙にくるまれたチョコに、かわいいシールが一枚。 素朴だけど、そこにこだわりとセンスを感じた。

中のチョコは、ナッツがたっぷりで、しっかりとした厚み。 価格はちょっと高め。でも、それ以上に満足できる味とボリュームだった。
こういう出会いがあるから、旅っていい。 こういう“ちょっとしたもの”に心が動く自分が、私は好きだと思った。
✨ エピローグ:癒しとパワーが交差する街で
静かな朝カフェ。 優雅な午後のアフタヌーンティー。 そして、熱気あふれる若者の街。
チェンマイは、「癒しの旅」だけでは終わらない。
自分が今どこにいて、何を感じているのか。 その感覚に正直でいられる街だった。
心を整えながら、“自分もがんばろう”と思える場所。 チェンマイは、そんなふうに心に残る街だった。


夜の遺跡の見えるカフェもおすすめだ!ぜひ足を運んでほしい。
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