3日目の朝は②に書いた通り。
ドーミーイン下関をチェックアウトし、JR下関駅へ向かう。
とにかく寒い。
雪はだいぶ消えてきたけれど、寒さだけが居座っている。
下関駅は海のすぐそばにあり、デパートなどの商業施設も入った大きくてかっこいい駅だ。
ただ、あまりの寒さにJRのデジタルスタンプを押し忘れてしまった。
実は駅スタンプを集めるのがけっこう好きで、以前は旅の楽しみの一つだった。
今回の旅では気持ちが前のめりすぎて、門司港駅でも押し忘れ、小倉でようやく一つだけ押せたという有様。
あとから思い返すと、そういう小さな“やり残し”も旅の記憶になる。
そういえば友人が言っていたのだが、このあたりの電車は窓が大きく、首までクッションのある座席が多い。
座り心地がとても良くて、地味だけれど、中部地方に戻ると「あれはよかったな」と思い出す。
松本零士の世界へ
小倉駅での目的は、北九州市漫画ミュージアムの「松本零士展」。
彼の出身地ということもあり、駅からミュージアムへ向かう途中には、メーテルや鉄郎、キャプテン・ハーロックの銅像が並んでいる。






それだけでも十分なのに、ミュージアムの入っているビル自体が、ちょっとした“オタクの聖地”のようだった(笑)。
2階にはufotableカフェがあり、予約しているらしい外国人客が楽しそうに過ごしている。
企画展は5階、常設展は6階という構成。
企画展には多くの漫画家の色紙が展示されていて、九州が多くのアーティストを輩出してきた土地だということも実感できた。
松本零士はすでに亡くなっているけれど、私にとって『銀河鉄道999』は、幼少期の強烈な記憶だ。
ガンダムの初期作品と同じく、それまでの「子ども向け」とは違う、長くて大人っぽい物語として心に残っている。
展示を見ている来場者は、50代〜60代以上と思われる人が多く、皆、懐かしそうに原画を見つめていた。
子どもの頃は知らなかった、松本零士と戦争、北九州の工業地帯、八幡製鉄所、戦後の復興期。
作品そのものだけでなく、ひとつの時代を学ぶような時間だった。
「工業都市で治安が…」と言われることもある北九州だが、
来て本当によかったと、心から思った。
小倉の昼と、マンホールの寄り道
ゆっくり見ていたらお腹が空き、小倉駅へ戻って「鉄なべ」の餃子屋さんへ。
小倉では餃子か焼うどんが食べたかった。


チェーン店らしく、旅行者でも入りやすい雰囲気で、ひとりで食べているおばあちゃんの姿もあった。
こういう店は、旅の途中でありがたい。
再入場までの時間、周辺を歩きながらデザインマンホール探し。
メーテルのマンホール、公園にはポケモン。
あとでパンフレットを見ると、もっとたくさんあったようだが、それは次回の楽しみに回すことにした。
博多へ、そして“奮発”の宿
小倉駅でスーツケースを回収し、新幹線で博多へ。
15分、自由席で十分。あっという間だ。
今回選んだ宿は、駅直結の新しい都ホテル。
友人と来たこともあり、少し奮発した。地下で駅とつながっているのがとにかく便利。




1階にはスタバ、地下にはマック。
でも一番気に入ったのは「きくたろう」という和菓子を中心にしたカフェ併設の店。
一つひとつは上品で、ちょっと高い。でも、あのコミカルな顔が忘れられない。
朝食用に買ったどら焼きは、期待以上においしかった。

2階にはもつ鍋で有名な「おおやま」。
去年はもつ鍋を食べていなかったので、ここは外せない。
夜は駅のクリスマスイルミネーションを見て、お土産探し。

夜は駅のクリスマスイルミネーションを見て、お土産探し。
カモンワーフで諦めた吉田松陰ポテトチップスは見つからなかったけれど、明太子マヨを購入し、翌日のグルメ旅に備えた。
都ホテルは新しく、韓国の若い旅行者が多い印象。
水着で入る屋外スパは夜は寒そうだったが、朝には若い女性たちが楽しんでいた。
私は夜も朝も内湯の大浴場派。
夜ごはんは「おおやま」へ。
広い店内で予約なしでも入れたが、繁忙期は予約推奨だと思う。
そして、驚くほどぐっすり眠れた。
最終日、博多グルメ散歩
朝はコーヒーと、買っておいたどら焼き。
意外にも相性がいい。
4日目最終日は、地下鉄で櫛田神社前へ。
ドーナツ、パン、焼き肉、コーヒーや紅茶のこだわり店を歩くグルメツアーだ。



最初はオルガ・ル・ボン・ボン ドーナツ。
開店5分前で待っているのは一人だけ。ラッキー。
和三盆のドーナツなどを購入し、店内でいただく。
中世ヨーロッパのアトラクションのような店内で、雰囲気も最高。
口の中で溶けるような繊細さで、これは出来立てをその場で食べるのが正解だと本気で思った。
その後、櫛田神社で参拝。おみくじは「吉」。微妙。
川端通商店街では、偶然『推しの子』の山笠を発見。思わぬ出会いにテンションが上がる。



パンストックでは、奇跡的にめんたいフランスが残っていた。
これは持ち帰って冷凍する用。



ランチは利花園で焼き肉。
そして博多川沿いの鏡天満宮へ。
海へ出る人々が祈りを捧げた場所だと聞くと、博多が“世界への出口”だったことを実感する。
博多リバレインモールでは、お正月用のお土産を少し奮発。
甘いものが苦手な人にも渡せる、大人向けの選択肢が揃っているのがうれしい。
本当はホテル近くのおしゃれカフェにも行く予定だったけれど、激混みで断念。
それもまた、次の理由になる。
旅を終えて
ホテル直結で地下鉄に乗り、あっという間に福岡空港へ。
最後の最後まで誘惑が多い空港は、さすがだと思う。
今回の旅は、宿の選び方を少し工夫したことで、
それぞれの土地を無理なく楽しめて、結果的に満足度がとても高かった。
たくさん体験して、たくさん歩いて、
結局「幸せ度」がちゃんと増えた旅だったと思う。
ということは結局、開運旅!これは運が向いてきたわ。
■ 宿まとめ
- 門司港:街の空気を味わうための宿(プレミアホテル門司港)
- 下関:旅の疲れを受け止める宿(ドーミーイン下関)
- 博多:旅を締めくくるための快適な宿(都ホテル 博多)
この3つを意識して選んだことで、
移動の多い年末旅でも「しんどさ」がほとんど残らなかったと思う。
おかげで旅の良い運気をつれて、今年も前向きにやって聞けそうだ。
振り返ると、門司港で海峡を眺めながら何もしなかった時間が、この旅全体のリズムを作ってくれていたのかもしれない。

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